韓流の致命的な限界と弱点

TWICEと日の丸 LIKE OOH AHH

2016年1月15日付MEDIAUS掲載のツウィの台湾国旗事件に関連するニュースの翻訳。

ツウィ騒動 韓流の致命的な限界と罠

MEDIAUS

台湾国旗を持ったツウィ
TWICE ツウィ

台湾出身、16歳のツウィはデビューから熱かった。新生ガールズグループのメンバーがデビューするやいなやテレビCMに起用されるなど、その人気が窺い知れる。ツウィを擁するTWICEもJYPエンターテインメントも上昇気流に乗って行くことは間違いなかった。そんなツウィに危機が訪れた。好事魔多しと慰めるには、あまりにも大きな危機だった。

ツウィがTWICEのメンバーと共に出演したMBC「MY LITTLE TELEVISION」で韓国国旗と台湾国旗を持ったことが禍根となった。これを中国の作曲家が問題視すると中国全体に批判が拡がった。果たしてそれほどの事なのか失笑を禁じ得ないが、中国に拡がる反ツウィ感情は現実であり否定できない。

ツウィ騒動に対する中国の反応は素早く断固としている。TWICEが出演し収録済みの正月番組のポスターからTWICEの写真が消え、中国の携帯電話CM出演も立ち消えになる危機を迎えている。またツウィだけにとどまらずJYP全体に対する不買運動も憂慮される状況。事態が拡大するとJYPは沈静化に乗り出した。しかしあまりにも拙速ではないのか。JYPは「当社のアーティストツウィ本人は一つの中国という原則を理解し尊重する」と公式発表した。

これはツウィ本人の自発的意思なのか気になるが、たとえ自発的であったとしてもこれが最善なのか疑問が残る。まずツウィがMBC「MY LITTLE TELEVISION」で台湾国旗を持ったことは政治的意思を疑う余地のない至極自然な行動である。当時共に出演した日本出身メンバーも自国旗をベットに付けていた。反日感情が根強い韓国だが、これを特に問題視しなかった。

TWICEと日の丸
TWICE

ツウィが台湾国旗を、日本人メンバーが日本国旗を持ったことは、単に自分の出身地を視聴者に知ってもらうための至極常識的な方法で、これを問題視すること自体が滑稽である。しかしその常識は中国の一人の作曲家によって台湾独立主義者の緋文字が括りつけられた。急激に上昇していたツウィの人気にブレーキがかかった。

ツウィはさておき、この事態に注目すべき理由は他にある。これはツウィを見せしめにした韓流全体への警告、いや脅迫のメッセージを送ったとも考えられる。韓流は一時日本を完全に占領したといってもいいほどだったが、結局嫌韓ムードに押され中国に方向転換した。日本とはおそらく永遠に解決しない問題が存在するためでもある。だからといって中国とは何の問題もないだろうか?

そう見ることは難しい。中国はかなり前から東北工程を主張して来た。一昨年、キム・スヒョンとチョン・ジヒョンのミネラルウォーターの広告が問題視された理由には、この広告が東北工程の一環と疑われたことにある。この問題は大きくならずに消えて行ったが、もし韓流スターが長白山ではなく白頭山と表記されたミネラルウォーターの広告モデルになったとしたら、果たして中国の反応はどうなのか?

中国はユネスコ文化遺産登録でテコンドーとアリランまでも中国発祥と主張している。さらに一般的にはあまり知られていないが高句麗古文も中国文化として登録しようとしていた。韓国政府とマスコミの無関心の中で東北工程は音もなく韓国の歴史を文化を侵食しようとしている。ツウィ騒動はまさにこのような環境の中で韓流の致命的な限界と弱点を警告しているといえる。

中国は日本とは比較出来ないほど広大な市場である。また韓国大衆文化に対する好感度はかつて日本での韓流ブームを凌駕するほど高い。アイドル所属事務所としては当然中国市場を狙ったマーケティングをするしかなく、そのためには中国の機嫌に合わせるしかない。しかしツウィ騒動に対応したJYPの態度はあまりにも低姿勢過ぎるのではないかと思う。

JYPはこの騒動でツウィと外国人メンバーのプロフィールを国籍ではなく出身地表記に変えた。いつか韓国人メンバーも韓国人ではなく韓国出身と書き換えることになるかもしれない。ツウィ問題は終わりではなく始まりであるという点で残念な対応だった。

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