K-POPアイドルの光と影 華やかさの裏に隠された韓国芸能界の闇

Mnet「Stray Kids」 K-POPニュース

2018年1月14日付、ソウル経済掲載のK-POP関連ニュースの翻訳

Mnet「Stray Kids」
Mnet Stray Kids

アイドルの明暗 金の卵を産むガチョウ 華やかさの裏に隠された闇

ソウル経済

まさにアイドル全盛時代である。昨年、最高の記録を作り続けた防弾少年団を筆頭にEXO、Wanna One、TWICEなど現在韓国を代表する最上級アイドルはCDと音楽配信収益からコンサート、広告、グッズから数百憶ウォンを超える売上を記録しアイドル産業全般を先導している。

デビュー前から新人としては史上最大級の注目を浴びて来たWanna Oneは、デビュー100日も経たない時点で100億ウォンの売上を発生させ、活動を終える今年の12月末までに約1000億ウォンを売上げるものと期待を集めている。さらにメンバーのカン・ダニエルは誕生日祝賀広告がアメリカのニューヨークタイムズスクエアに登場したこともある。このように、人気アイドルの波及力は絶大で、韓国内外を席巻するアイドルグループのステイタスは以前よりも高まっていることが分かる。

デビューまで容易ではないK-POPアイドル

ラクダが針の穴を通るよりも難しいという冗談があるほどアイドルはデビューも難しいがデビューしてから人気を得る過程も容易ではない。しかしその針の穴を通った後は新たな世界が広がっている。若くして得る巨額の「富」はもちろん華麗なスポットライトの中に大勢のファンの全幅の支持を受ける。

これはアイドル歌手を育成する芸能事務所にもそのまま当てはまる。一度人気を得さえすれば1組のアイドルグループが金の卵を産むガチョウのように各種の付加収益を創出する。基本トレーニング費用、住居費、食費、ルックス管理などを含め1組のアイドルグループを誕生させるまでの初期費用は数億ウォンに上るが、それにも関わらず多くの芸能事務所が誰彼構わずアイドルグループ育成に参入する理由だ。

しかし華麗なスポットライトの裏には闇があるものだ。多くの視線が成功したごく一部のアイドルに集中している中で、デビューに至るまでの過酷な練習生生活、大多数の売れないアイドルの隠された闇は見ることが出来ない。

新人開発業務を担当する関係者A氏は「定期オーディションを通じて練習生を選抜している。毎回多くの志願者が会社の門を叩くが志願者の年齢が徐々に低くなっている。練習生はボーカル、ダンス、ラップなどの基本技術授業を重点的に受けて技量を高め、定期的な社内評価でデビューの可能性を探っている」と説明した。

続けて「練習生と言ってもデビューを約束されたわけではない。数か月後なのか数年後なのか何も保証できない。未来についての不確実さと過酷なトレーニングに耐えられず途中で辞めていく練習生も多い。歌手という夢のために、若い年頃にだけ享受できる事を諦める。時々練習をしても全く実力が育たない練習生を見ると不憫に思うことがある。」と語った。

この関係者の言葉のように多くのアイドルは価値観や社会性がしっかりと完成する前から練習生生活を開始する。短くても数か月、長ければ6~7年の練習生生活、徹底的に統制された生活から過酷なトレーニング、体重オーバーすれば事務所から制裁を受けることもある。

デビューしてからも大変なK-POPアイドル

デビューしても事情は大きく変わらない。人々の注目を集められないアイドルは歌手という肩書を得ただけで練習生と変わらない生活が続く。練習生と新人時代に発生した投資費用を全て回収した後から歌手の収入が発生するという現在のシステムでは長い間活動を続けても収入を得られないアイドルが多いのも事実。実際にあるドキュメンタリー番組に出演したガールズグループはデビューから4年間収益ゼロで、2杯のおかゆをメンバー5人で分けて食べる場面が放送されたこともある。

人気になれば新たな問題が発生

それならば人気を得さえすれば全ての問題が解決するのか?答えはNOだ。彼らの一挙手一投足まで人々の批評の対象になりプライバシーが侵害される。インターネットに溢れる悪質な書込みと批判も何事もなかったかのように耐えなければならない。Ment「PRODUCE 101」出身のアイドルがデビュー前から悪質な書き込みに対して訴訟を起さなければならなかった状況も音楽界の闇を端的に見せた例だ

さらに殺人的なスケジュールと成績についての負担感もアイドルを苦しめる。過程ではなく徹底的に結果だけ評価される状況の中で、これらは全て心的圧迫として作用する。顔は笑っていても心は徐々に病んで行くのが彼らの現実。悪化すると拒食症、パニック障害、うつ病などの具体的な症状にまで至ることもある。その他にも短い睡眠、専属契約など多くの問題が山積している。

問題の多いK-POPアイドル産業

アイドルグループが韓国内で本格的に登場し始めた1990年代と比べると現在のアイドル市場は驚くほど質的、量的に進化を重ねて来た。アイドルというコンテンツ自体が独自の文化として認定され始めただけでなく韓国のアイドルをベンチマークする海外市場も生まれた。しかし華麗さの裏の覆われた闇は依然として我々に解かなければならない宿題のように残っている。まだ行く道は遠い。

適者生存 弱肉強食 競争に追われるアイドル

「これがダメだったら私は終わりなんです」。今では思い出となった言葉だがMnet「PRODUCE 101 シーズン2」放送当時、このセリフを語ったNUESTのJRの切実感は想像以上であっただろう。解散危機にあったアイドルグループに「PRODUCE 101」というオーディション番組は最後に残った突破口でもあった。

「PRODUCE 101」の成功はKBS2アイドル再生プロジェクト「THE UNIT」JTBC「MIX NINE」の放送に繋がった。2つの番組は熾烈なアイドル市場で生き残りのために孤軍奮闘する新人グループ、失敗という烙印を押されたアイドルに新たなチャンスを与えるという趣旨のもと、昨年放送を開始した。番組には他のオーディション番組に出演した参加者も多数含まれていた。

残酷な競争社会

埋もれてしまいそうな原石を発掘、再加工して輝く宝石を作り出すという放送局の意気込みは称賛に値する。しかし誰かに勝たなければ自分が生き残れない環境に置かれた出演者の姿に音楽界の適者生存という現実が端的に表れていた。出演者は少しでも多くのパートを得るための駆け引きし、センター、リーダーのポジションをめぐる感情的消耗もあった。1秒でも長く注目を浴びれば自分が生き残れるからである。

特に番組を通じて明らかになったアイドル市場はまだ若いアイドルに失敗という影を落とす。番組で「歌手生活の終わりが見えた」と涙を浮かべた参加者の面々を調べると、全員驚くほど若い。今はWanna Oneというグループで人気を集めているユン・ジソンは27歳という年齢まで練習生という身分で「アイドルは雲をつかむような夢」と辛辣な視線を浴びなければならなかった。普通の大学生であれば社会に足を踏み出すための準備をする時期だが、アイドルという特殊性は27歳の青年に放棄を勧告した。

KPOPボーイズグループTOP3
防弾少年団 Wanna One EXO

JTBC「MIX NINE」で甲論乙駁が繰り広げられたヤン・ヒョンソクとキム・ソリのエピソードもこれと似たような状況だ。オーディション当時、ヤン・ヒョンソクは28歳のアイドル練習生キム・ソリに「28歳ならアイドルを引退する歳、今まで何をしていたのか」と毒舌を吐いたことがある。制作者としての立場から骨のあるアドバイスを送ったと見ることも出来るが、誰かの夢が年齢一つで裁断されるという現実は依然として後味の悪さを残す。

アイドルグループの生成と消滅が繰り返される現在、音楽番組のステージに一度も上がることが出来ず解散を迎えるグループも少なくない。このためアイドルグループの「生老病死」には常に「競争」という単語が付いて回る。無限競争に追われるアイドルは凄まじい圧迫感も抱え込んでいる。

SHINEEジョンヒョンの死

先日SHINEEジョンヒョンの死亡後、アイドル産業とシステムに対する痛烈な批判が提起された。アメリカの芸能メディア「Variety」は故ジョンヒョンの死を取り上げ「韓国芸能界は強い圧迫感に苦しんでいることで知られている。映画ハンガーゲームに似た労働環境で同僚の全員が競争相手、強い者だけが生き残る。」と報道した。弱肉強食のアイドル育成システムが人気スターを死に追いやった」と指摘したのだ。

イギリスの日刊紙「ガーディアン」もメインページにジョンヒョンの死についての写真と記事を掲載し「輝くスターが寛大になれないK-POP産業の片隅で死んだ」と批判した。

海外メディアの指摘のように「寛大になれないK-POP産業の片隅に置かれたスター」は一人だけではない。故ジュンヒョンの悲報が伝えられた直後、APINKのチョン・ウンジはJTBC「アンタッチャブル」の記者会見の席で「ジョンヒョンと親しい仲ではないが記事を読んで涙を流した。さらに怖いのは遺書が公開された時、周囲の同僚や友人がその内容に共感したという点。憂鬱という感情とその感情に自分が削り取られる気分という事に共感する同僚を見てとても怖かった。」と憂慮した。

2013年発表したサードアルバムの収録曲「憂鬱時計」でジョンヒョンと共演したIUも1月10日開催の「第32回ゴールデンディスク表彰式」で大賞を受賞した後「なぜ彼が苦しんだのか、その理由がある程度理解できる。いまだに悲しく申し訳ない気分になる」と故ジョンヒョンに言及した。IUもアーティストとして生きて行く寂しさと苦しさを誰よりも知っているから出来る話だった。

またIUは「みんな仕事が忙しく1年の計画を立てなければならない人間だから、その悲しい感情を十分に感じて送ってあげられられず、とても残念で悲しい。うれしいときに喜んで、悲しいときに泣く自然な事が自然に受け入れられて欲しい。アーティストはみんな誰かを慰める仕事をしているが、人間として自らを振り返り慰めて欲しい。感情を抑えようとして、病気になって苦しまないようにして欲しい。」と語り同僚アーティストとファンの深い共感を呼んだ。

幸いにもジョンヒョンの死後、一部の関係者の間から自省の声が聞こえている。事務所の収益増大のため彼らの才能が商業的に評価されるしかない現実の前で、デビューに向かう切実感と音楽に向かう真摯さが傷つかない事だけを願っている。

アイドルを辞めたアイドル、アイドルにオールインするアイドル

TV REPORT

アイドルはある瞬間、誰かの夢になった。歌手グループの一形態を指すアイドルは今、必ず手に入れたいアイデンティティになった。しかし手に入れても必ず幸せになれるとは限らないようだ。苦労してアイドルになったが、放棄する人々が続出しているのを見ると・・・。

「アイドル」といえば、同年代の偶像と考えられた。しかし市場のリーダーとなった瞬間その解釈の範囲は拡大する。スーパースター、韓流スター、ワールドスターまで登りつめることができる。全世界を相手に広がっていくKPOPは、このアイドルの役割が功を奏した。多数のアイドルグループのメンバー与えられた役割をやり抜き、きらびやかなパフォーマンスと中毒的なフックでアイドルを完成した。

アイドルは演技もして、バラエティー番組にも出演して、モデルもやる。全方位を責任を負い巨大な存在として地位を占めた。見積もることが出来ない愛と関心を現実的な数値で教えてくれるお金。これが誰もがアイドルなりたがる理由だった。

KPOPアイドルのサバイバルオーディション番組

だからアイドルになるのは簡単ではない。さまざまな要件をクリアした者だけが最精鋭メンバーとして選抜される。長くは10年以上練習生をしたアイドルメンバーもいる。途中で脱落しアイドルへの夢を諦める者が増えるしかない構造だが高い競争率に挑む者は決して減らない。

アイドルを放棄するアイドル

しかし、かろうじてアイドルになった一方で、アイドルを放棄する人も登場した。11月3日LABOUMのユリがグループ脱退を宣言し、芸能活動を続ける意思のないことを明らかにした。調べてみると、このような事例は他にもあった。

  • ホン・ユギョン(APINK)
  • チョア(AOA)
  • ソユル(CRAYON POP)
  • ソネ(WONDER GILRS)
  • ボラム(T-ARA)
  • ドンホ(U-KISS)

彼らは突然アイドル放棄を選んだ。彼らの所属するグループが長い間日の目を見ずモチベーションを失ったからではない。幼い頃からアイドルになるための準備過程を経て、彼らはデビュー後の成功を味わった。脱退時期によって違いはあるが決して無名の悲しみでもなかった。彼らはアイドルとしての人生を捨てた。そして独自路線を選択した。一般人に戻った者もあり、一人で芸能生活を再開した者もいる。一般人でも芸能人でもない曖昧な有名人として利益を享受する人もいる。

アイドルにオールインするアイドル

このような中で、アイドルサバイバル番組が相次いで発表された。Mnet「Stray Kids」、KBS2「THE UNIT」、JTBC「MIX NINE」が10月から放送を開始した。2018年デビューを目指すアイドルグループのために各番組は差別化を図った。(結局出てくる図は大きく変わらないだろうが。)

さらに「THE UNITE」と「MIX NINE」は、新しいアイドルになるために既存のアイドルも多数挑戦した。アイドルファン層を越えて一般層にも認知度のある参加者がかなりいた。夢見ていたアイドルになるためにアイドルの身分でオーディション番組に飛び込んだ。今の自分の階級より上の階級に属したいという欲望からだろう。それがまさにアイドルの現実である。デビュー自体も難しいが、デビュー後は存在感のために厳しい死闘を繰り広げなければならない。持続はさらに苦痛である。「魔の7年」と呼ばれるアイドル契約期間を耐え抜けるという保証はない。

それでもアイドルはデビューし、またデビューし、さらにデビューする。「THE UNIT」「MIX NINE」「Stray Kids」から強大なアイドルがデビューするだろう。ビジュアルがユニークであれ、審査員を感嘆させる実力であれ、複雑な家庭事情であれ、何か一つでも持っているメンバーが最終メンバーになる。そして歓喜に包まれる。デビュー後、誹謗中傷のために眠れず、減量に苦しみ、恋愛もできず、あらゆるストレスにさらされて苦しんでいるアイドルの人生を予想できないまま・・・。

韓国の反応

この記者の書く記事は自分の日記みたいな記事か、露骨な批判記事のどちらかだ。それなのにメイン記事に上がってくるのが不思議

嫌なら読まなければいい。人気があるからメイン記事に上がって来る。俺は面白いと思う。

どこにでも光と影はある。アイドルだけに限った話ではない。

アイドル市場も非正規職化している。期間限定アイドルが増えている。

大企業に入社しても退職する人がいるのと同じだろう。大企業に入社するために就職活動する人とアイドルになるために練習する練習生も同じ。

韓国の音楽は発展する可能性がない。芸能人は増えていくが、多様な音楽的芸術家は現れないだろう。ただダンスして歌とラップを少しやって運が良ければ役者になって・・・。

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