韓国に音楽賞が多い理由

ケーブルテレビ大賞に出席したTWICE K-POPニュース
TWICE

2018年12月5日付日曜新聞掲載のTWICEトゥワイス関連ニュース翻訳

「なぜこんなに多いの?」音楽界が音楽賞共和国になった事情

2018年12月5日 日曜新聞

年末を迎え音楽賞授賞式のニュースがあふれている。これらの記事には見出しのようなコメントが必ず書き込まれる。同じような歌手が出席し同じような賞を受賞する音楽賞が続くため「名前だけが違う」という批判が絶えない。

それでも音楽賞はさらに増え続けている。そして長い伝統を持つ音楽賞の権威が下落し下降標準化されつつある。なぜ音楽賞が雨後の筍のように出来たのか?

人気スターが集まる所に金が集まる

一年を締めくくる音楽賞授賞式は年末年始に集中する。今年も先日開催の”MELON ミュージックアワード” (MMA)、日本、韓国、香港の3か国で開催予定の”Mnetアジアンミュージックアワード” (MAMA)、今年初めて開催する”韓国大衆音楽授賞式” (KPMA)、年明けに”ゴールデンディスク受賞式”、”ソウル歌謡大賞”、”Gaon ミュージックアワード”など大規模な音楽賞だけで10を超える。

かつて音楽賞は地上波テレビ番組の花だった。一年を締めくくり最高の活躍を見せた歌手を選ぶ”10大歌手賞”は人々の脳裏に今も焼き付いている。しかし過熱した競争と公正性問題が起こり、テレビ局は音楽賞に替えて音楽祭形式の番組を放送することが一般化した。そして音楽産業が成長し全世界から注目を集めるK-POP歌手が続々と登場するようになると、ケーブル放送やインターネットで生放送する音楽賞が徐々に増加しはじめた。

防弾少年団

防弾少年団

一体なぜ先を争うように音楽賞授賞式を開催するのか? 答えは簡単、金が集まり名誉が生まれるからである。有名な音楽賞には人気スターが出演する。”2018 MMA”には防弾少年団、Wanna One、iKON、BLACKPINK、BTOB、Bolbbalgan4、Mamamooら人気歌手が大挙出演した。一般的なイベントにこの中の一組でも呼ぼうとすると億単位のギャランティが必要になるが音楽賞は金銭的負担が少ない。

人気スターが一度に出演するため優良企業とのスポンサー契約しやすい。一般的な広告よりも費用が少なく効果は大きい。アイドルグループファンの関心を一度に集めることが出来るため、広告主から見てもこれほどいい”漁場”はない。

さらに現在はインターネット投票などで人気歌手賞を決める。そのためアイドルグループのファンによる激しい代理戦が繰り広げられる。音楽賞の投票が始まるとファンは音楽賞のホームページアドレスを拡散して投票を呼び掛ける。音楽賞のホームページはアクセス数が激増すれば大きな広告効果を得ることになる。

音楽賞が魅力的な理由は歌手だけでなくプレゼンターにもある。音楽賞のプレゼンターは主に有名俳優が務める。特に海外開催のMAMAは有名俳優がホストやプレゼンターを務めることで知られている。今年は防弾少年団、TWICE、Wanna One、GOT7、SEVENTEEN、MOMOLANDらK-POPアイドルグループに加え、ファン・ジョンミン、チャ・スンウォン、キム・ドンウク、ソ・ヒョンジン、ハ・ソクジン、ハン・イェスル、チャンヒョク、チャン・レウォンら有名俳優も出演する。またパク・ポゴムは日本、チョン・ヘジンは韓国でホストを務める。韓流スターと韓流コンテンツに熱狂するアジア全体の目がMAMAに降り注ぐことになる。

SEVENTEEN

SEVENTEEN

ある音楽関係者は「授賞式以外に、人気歌手や俳優が一堂に集まること自体が不可能。MAMAはCJ ENMという巨大エンターテインメント企業がバックについているため特に規模が大きいが、他の音楽賞もアイドルグループとそれを追いかけるファンが集まるため大きな経済的価値を創出する」と語った。

賞を拒む歌手はいない

このような状況の中、芸能事務所は「年末年始になると各音楽賞授賞式に呼ばれて、そのためにほとんどの時間を使う」と愚痴をこぼす。それでも授賞式には人気スターが群れ集まる。しかしよく見ると出席者=受賞者である場合が多い。そのため”賞をもらえるから出席する”という批判がある。多忙なスケジュールの中で授賞式に出席して手ぶらでは帰れない。このため受賞の可能性をあらかじめ伝えているという。

賞をもらうということは歌手にとっては大きな意味がある。一年間活動した業績を証明し、もう一度人々に強く訴える機会になるためである。受賞した歌手の所属事務所では受賞を大々的に広め、複数の賞を受賞すれば「今年の○冠王」と自画自賛的な報道資料をマスコミに送る。多数の歌手があふれ競争が熾烈な音楽界で”受賞”は自らを輝かせるまたとない機会になる。

しかしこれが音楽賞の価値を落とす結果を招いているという批判が絶えない。長い伝統を自慢する音楽賞もあるが、人々の目には他無数の音楽賞の中の一つに過ぎない。別の音楽関係者は「アメリカには”ビルボードアワード”、”グラミー賞”、”アメリカンミュージックアワード”が3大音楽賞として長い歴史と権威を持っている。韓国にも歴史と権威を標榜する音楽賞があるが、それが認められている音楽賞はない。音楽賞の価値よりも、音楽賞で得られる利益と主催者の名前を高めることに重点を置けば、音楽賞の権威を高めるのは困難」と語った。

ポカリチャレンジフェスタに出演したTWICE

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