ファンカフェとファンクラブの違い

2018年3月27日

ファンカフェとは?

カフェの実例

韓国の大手ポータルサイトNAVERやDAUMにある「カフェ」というコミュニティーサイトを作れるシステムがあります。

私が韓国に住んでいたころ、「お酒が大好きな人」というカフェに入っていました。会員数は3百人くらいだったかな?カフェの運営者は普通の会社員でお酒が好きというよりは、お酒を飲んでワイワイ騒ぐのが好きな人でした。

カフェの運営者が「5月5日18:00鐘路のサムギョプサル屋で飲み会やるよ」というような告知をすると参加したい人が書き込みをして、運営者は店の予約をしたり待ち合わせ場所を決めたりします。

当日は待ち合わせ場所で参加者を店まで案内したり会費(飲み代)を集めたり2次会の店を決めたり酔いつぶれた会員を家まで送って行ったりします。

飲み会が終わると飲み会のレポートをカフェにアップしたり、次の飲み会の店の打ち合わせしたりします。

基本的にソウルの北部での飲み会が多く、ソウルの南部に住んでいる人や勤めている人にとってはやや不便だったのでソウル南部の会員が独立して「お酒が大好きな人」江南支部が出来たこともありました。

ファンカフェ

「お前の話なんて聞きたくねーよ!」って人がいるかもしれないですが、非常に大事な話なんです。

まず「お酒が大好きな人」の運営者は「普通の会社員」です。ファンカフェの運営者も「普通の人」で、事務所の関係者ではありません。

「お酒が大好きな人」の運営者が飲み会をやるように、ファンカフェの運営者も事務所やテレビ局に掛け合って音楽番組の公開収録、、サイン会やショーケースの座席を確保したりします。

「普通の人」を事務所が相手にするのか?

さすがに本当に普通の人じゃ相手にしてくれませんが、カフェの会員数が多ければ相手にせざるを得ないでしょ?

ファンカフェの運営者は会員を集める為にサイン会やイベントに出席しまくって写真を撮ったり、サインをもらってそれを会員にプレゼントする(売る)。そういうまめな運営者がいるカフェに会員が集まり巨大化すると事務所もそのカフェに公開番組の収録の座席を確保したりサインを渡したり、芸能人本人がカフェに降臨したりと特典を用意する。

巨大化したカフェでカフェの運営者の運営方針が気に入らない人たちが別のカフェを作って独立したり、対立するカフェがアンチカフェになったりもします。

これがファンカフェです。「公式カフェ」がありますが、これはファンカフェを事務所が公認したもので運営自体には事務所は絡んでいません。

形態的にはプロ野球やサッカーの球団公認応援団や球団公認サポーターズクラブみたいなものです。

ただ、事務所がファンカフェに与える「特典」はいわゆる「利権」であり、運営者がそれを悪用することがあるために、運営者に報酬を払って正式にファン管理を委託したり、事務所がカフェを買い取ったり最近では事務所が直接ファンカフェを運営することが増えました。

※どっかのサイトにファンカフェ利権のかなりグロい話があったので暇な人は検索してみてください

ファンカフェの人数の意味

ファンカフェはポータルサイトのIDがあれば誰でも無料で加入出来ます。例えばある芸能人のスケジュールが知りたくてファンじゃない人がファンカフェに加入して、退会せずそのまま放置することもあります。そのために古いグループの人数が多い傾向にあります。

モーニング娘のファンカフェ

これはモーニング娘のファンカフェ、会員数38,610人!
韓国で昔、モーニング娘は人気があって、その名残です。今は放置サイトになってます。

2017年3月2週ガールズグループファンカフェ順位

順位 グループ名 会員数 増減 デビュー年
1 少女時代 237,295 -154 2007
2 APINK 158,507 +34 2011
3 MAMAMOO 96,941 +390 2014
4 GIRLS DAY 75,575 -22 2010
5 TWICE 74,345 +552 2015
6 GFRIEND 67,616 +941 2015
7 LOVELYZ 52,398 +234 2014
8 F(x) 50,092 -39 2009
9 AOA 47,013 +6 2012
10 EXID 31,625 -5 2012
11 Brown Eyed Girls 31,625 -10 2006
12 OH MY GIRL 28,989 +65 2015
13 SISTAR 28,436 -16 2010
14 MISS A 28,275 -33 2010
15 RED VELVET 28,199 +358 2014
16 SECRET 27,959 -16 2009
17 T-ARA 25,422 +8 2009
18 NINE MUSES 24,079 -27 2010
19 APRIL 19,929 +34 2015
20 GUGUDAN 18,616 +418 2016
21 宇宙少女 17,071 +364 2016
22 AFTER SCHOOL 16,838 -14 2009
23 HELLO VENUS 16,543 +1 2012
24 DIA 13,174 +30 2015
25 CRAYON POP 12,306 -9 2012
26 LADIES’ CODE 10,400 -4 2013
27 LA BOUM 9,914 +24 2014
28 CLC 9,509 +1 2015
29 Dal Shabet 9,379 -5 2011
30 SONAMOO 9,329 +30 2014

SM,YG,JYPは公式ファンカフェがありません。JYPの場合は「JYPfans」という公式サイトがあり、ファンはそこで情報を得られます。ファンカフェに入るメリットが少ないのでTWICEのファンカフェの順位が低いのです。

面倒くさいので30位までですが、BLACK PINKは35位で6,345(+34)、36位がPristinで5,987(+264)。
上のモーニング娘と順位表から何かを見出せますか?

ファンカフェの人数を現在の人気の指標にするのは難しいですね。せいぜい増減数くらいでしょうか

ファンクラブ

事務所が運営する正式なファンクラブ。

かつては事務所が運営するファンクラブが存在していたのですが、ファンカフェが出来たことによりファンクラブに人が集まらなくなったようです。

日本と韓国のファン文化(国民性)の違いなのか、TWICEほどの人気があっても有料ファンクラブ会員を募集始めたのは2017年3月からです。しかも「ONCE 1期」という形で募集期間がある。

韓国の某掲示板で「TWICEファンだけどファンクラブには入らない」というような書き込みも見かけますし、ファンクラブに特典を与え過ぎるとライトなファンが逃げてしまう可能性もある。

日本の「ONCE JAPAN」は1日で5000人を超えたらしいですが、どれくらい集まるんでしょうか?

ビジネスとしてのファンクラブ

K-POP勢が日本にやってきた理由の1つにファンクラブがあります。

事務所的には通常の業務のついでにファンクラブを運営すればいいわけで経費はファン特典くらいで会費はほぼ全額利益になる。

なんかの記事でSM全体の日本のファンクラブの人数が20万人だか40万人だかって書いてあったんですが、20万人×年間5千円=10億円!

SMくらいの事務所ならそれほど大きい金額でもないでしょうが、中小は韓国での活動をおろそかにしてでも日本で成功したいでしょうね。