IZ*ONE、(G)I-DLE、ITZY・・・K-POPガールグループが読みにくい名前を付ける理由

ITZY デビュー曲 Itz Different ITZY
ITZY デビュー曲 Itz Different

2019年1月20日付スポーツワールド掲載のTWICEトゥワイス関連ニュース翻訳

アイドル市場 もう彼らだけが住む世界ではない理由

2019年1月20日 スポーツワールド

1月14日、K-POPガールズグループの名門JYPエンターテインメントが新ガールズグループの進行状況を明らかにした。

すでにミュージックビデオの撮影を終えたため、1~2か月後にはデビューする可能性が高い。

また1月19日にJYP公式ホームページには新ガールズグループのカテゴリーが誕生した。その名は”ITZY“、新グループ名と思われる。

ところで”ITZY”をどう読めばいいのか、今もアイドルファンの間では議論が盛んである。

TWICE

TWICE

JYPのガールズグループは今までWONDER GIRLS(원더걸스)、MISS A(미쓰에이)、TWICE(트와이스)などハングルで4文字だったことからアイティージー(아이티지)という予想が支配的ではある。

何と読んでいいのか分からないグループ名。

しかしどういう読み方であれ、議論が起きるような名前に決定した事が重要である。

これをひとつづつ見て行こう。

読めないグループ名を付ける理由

いわゆる”読みにくいガールグループ名”が、ここ1年ある種のトレンドになっている。

最も読み方が難しいのは(여자)아이들、これが公式表記であるが括弧の中の(여자)は発音せず単に아이들(※アイドル)と発音する。

英語表記は(G)I-DLE、ハングルと同様に(G)は発音せずI-DLEだけを発音する。

(G)I-DLE以外にも英語表記に”発音障壁”をわざと設定したグループがある。

フロミスナインの英語表記は”FROMIS_9″。海外ではこれを”フロミス アンダーバー ナイン”と読むファンも多い。

アイズワンの英語表記は”IZ*ONE”。アイゾーン、アズワンなど様々な読み方が飛び交うが、星まで含めたIZ*ONEが公式表記。

このような読みにくいグループ名は、今が初めてではない。

特に英語表記においては2NE1(※トゥエニーワン)の例がある。しかし現在とは雰囲気が違った。

当時は一種の”遊び”のような感覚で2NE1という英語表記を選択したが、現在は戦略的に読みにくい英語表記を選択した可能性が高い。少し考えれはこの戦略が何なのかが簡単に分かる。

ファンの結束力・忠誠心を高める

この発音障壁は根本的にファン戦略である。読みにくく複雑で誤解を招くようなグループ名を読める事がファンとしての所属感と結束力を高める。

敢えて言うならグルーチョ・マルクスの「私を入れたがるクラブには入りたくない」論理の逆である。

普通の人が読めないようなグループ名という障壁を乗り越えた時点からグループへの愛着が始まり、そしてその愛着は忠誠度につながる。

これは非常に重要である。

男性アイドルはファン、女性アイドルは大衆性

アイドル市場の産業論理は数十年間ほとんど変わらなかった。

アイドルファン自体が女性ファンを中心に成立するため、女性ファンの疑似恋愛心理を刺激する戦略は常に効果的だった。

一方女性アイドルに対する男性ファンの忠誠度は低く、女性アイドルに対する女性ファンの憧憬心理も疑似恋愛心理には及ばない。

そのため女性アイドルはファンよりも大衆性を重視し、イベント市場を中心に収益を上げる戦略を選択した。

もともとイベントでは親近感のある女性アイドルが好まれて来た。イベントに出演するためには大衆性が必要であり、各種メディアを総動員した大衆性確保戦略が女性アイドルの生命線だった。


ところが韓流ブームによって新たに生まれた海外ファンがイベント市場の可能性を事実上消失させ、大衆性を中心に組み立てた韓国式戦略は不要になった。

むしろハードルを上げファン戦略を選択した方が、将来コンサート開催、グッズ販売の可能性を開く。

TWICEとアイズワン

TWICEとIZ*ONE

そのため韓国では”アイズワン”でも海外では”IZ*ONE”になる。

海を超えると所属感、結束力、愛着度、忠誠度の全てがゲームに変わる。

K-POPガールズグループのボーイズグループ化

さらに視野を広げると、このような変化は海外市場だけに止まらない。韓国内でもガールズグループがファン中心に向かいつつあるという印象が強い。

前述の(G)I-DLEは大衆性中心の広告広報論理に反するネーミングだ。昨年デビューした”今月の少女”(※LOONA)は複雑な世界観を設定したボーイズグループのようなファン戦略を採るガールズグループの典型である。

ロックを基盤にしたDREAM CATCHERは言うまでもなく、大衆性確保とはかけ離れている。

そしてこれらのグループ全てがCD売上でいい成果を挙げ市場に安着している。

大衆から個人の時代への変化

広い意味でボーイズグループであれガールズグループであれ”アイドル”という商品自体が大衆性から遠ざかるという現象が起きている。

“大衆性の女性アイドル”とは言っても、もう”Tell Me”(WONDER GIRLS)や”Gee”(少女時代)の時代ではないという事だ。

ガールズグループの国民的人気ソングは3年前のTWICE”CHEER UP”程度しかない。

TWICE CHEER UPのティザー画像

TWICE CHEER UP

アイドルが国民レジャーの中心だった時代は終わりを迎え、代わりに”彼らだけが住む世界”、すなわちファンの存在が大きくなりつつある。

一般大衆の大きな流行の中心にアイドルが存在した時代から、徐々に個々人の”自分が住む世界”が結合して拡張する”趣向の戦国時代”に変わった。

これはアイドル市場だけの話ではなく、韓国だけの話ではない。

作られた流行から作る流行へ

インターネットが常用化してから20年、主要メディアが権力を振りかざし流行を左右した時代は終わりつつある。

各自の趣向によってインターネットというコンテンツ倉庫で自分の世界を作り、そしてユーチューバー全盛時代がやって来た。

世界大衆文化のメッカ アメリカではK-POPがヒットし、日本のアニメーション”ドラゴンボール劇場版”が動員数1位を記録する。

大衆とひとまとめにする時代は終わり、個々のファンが水面上に上がって来た。

そして”イッジ”なのか”アイティージー”なのか読み方が分からない”ITZY”が現れた。ファンよりも大衆性を重視することで有名だったJYPエンターテインメントのガールグループの名前である。

ファンの時代の到来

ファンの時代はこのようにして始まった。

みなが同じものを楽しむ大衆流行の時代から、同じことを楽しむ人同士で”自分たちだけの世界”を作り、それが合わさって大衆になるという時代への変化。その変化は見守るに値する。

(翻訳終わり)

K-POP用語という新規ファン参入障壁

この記事とはあまり関係ないけど、日本のK-POPブームが終わった理由の一つには、K-POPファンのファン用語の使い過ぎにある。

単に使い過ぎだけなら何の問題もないが、K-POPファン以外の人に使い過ぎることが問題。

明らかに普通の人のK-POPに関する質問に、”ペン”だの”日活”だの”音盤”だのを連発して回答してるのを何度も見てマジで気持ち悪くなった。

韓国の公式文書で少数のマニア層扱いされても仕方がない。

これがどれほど気持ち悪い事かをK-POPファンに分かりやすく説明すると、日本のアイドルファンやアニメファンが一般人にファン用語を連発しているのを見たら、お前らも気持ち悪いって感じるだろ? それと同じ。

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2018年1月29日付アジア経済掲載のK-POP関連ニュースの翻訳。K-POPは悪しき伝染病アジア経済 2018年1月29日「K-POPは悪しき伝染病であり世界のマスコミが糾弾している」という内容の記事が1月25日、日本...

それと、こういう気持ち悪いファンしかつかなK-POP時代にも問題がある。

何でこんな風になってしまったのか?

誰か研究してくれ! 俺は知らん!

マミーソン 少年ジャンプ

엑솔!비기!악당들아!기다려라!이블로그에서주인공은절대죽지않아!

特定の音楽スタイルに固執せず変化が早い音楽市場に合わせた音楽を追求するJYPエンターテインメント
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コメント

  1. Maaa より:

    フロミスではなくプロミスでは?

    • トゥワイス ブログ トゥワイス ブログ より:

      “fromis_9″の名前の由来が” From(프롬) Idol School」と「Promise」の掛け合わせ”なので
      プではなくフにしました。

      • Maaa より:

        それが正しい読み方なのですか?

        • トゥワイス ブログ トゥワイス ブログ より:

          正しいかどうかは分かりませんが
          前述の理由でプよりフの方が適切だと思ったのでそうしました。