優勝者ではなく応援したファンに賞金1千万円を贈る韓国のサバイバル番組

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SBS THE FAN

2018年12月16日付ヘラルド経済掲載のK-POP関連ニュース翻訳

第3の主人公 マスコミのアイドルファン活用法変遷史

2018年12月16日 ヘラルド経済

TV局のアイドルファン活用法が変化している。かつてファンは観客としてのみ存在したが、現在は主人公、さらに制作者にまで領域を拡大した。

観覧客として番組に参加

2010年から名節 (※旧正月と旧盆)に放送するMBC”アイドルマスター陸上選手権大会”がアイドルファンを観客として活用する基本的な例。アイドルがスポーツで対決する”アイドル陸上大会”にとってアイドルファンは最高の観客だ。”アイドル陸上大会”を制作するMBCはインタビューで「会場を訪れるアイドルファンのマインドがすごい。ファンが競技の合間にアイドルと交流する時間を楽しみながらも、MCの指示をしっかりと守ってくれる」と称賛した。

ジヒョ ジョンヨン

2018アイドル陸上大会に出演したTWICE


しかし”アイドル陸上大会”に対するアイドルファンの好感度は高くない。”アイドル陸上大会”を観戦するため会場まで応援に出かけたことのある会社員Aさんは「早い時は午前3~4時、遅くても午前6~7時までに会場に到着する必要がある。地方在住のファンは前日に会場に向かい徹夜することもある。また収録が終わる時間も遅く最終電車に乗り遅れれば会場近辺で夜を明かすことになる。」と”アイドル陸上大会”収録が長時間に及ぶ事に不満を漏らした。

さらに「一日中収録するのにMBCは食事を提供しない。そのためアイドル側でファンの食事を準備する”逆朝貢”文化が生まれた」と説明した。それでもアイドル陸上大会収録に出かける理由について「少しでも近くから応援したいから」と語った。

ターゲットをアイドルファンに限定

ターゲットをアイドルファンに限定した番組もある。2011年から続く人気番組MBC”週刊アイドル”はスタッフと共に今年5月JTBCに移動、新番組”アイドルルーム”に生まれ変わった。”アイドルルーム”はファンの視点からアイドルの魅力を引き出す番組。かつて”週刊アイドル”の演出を担当したプロデューサーユン・ミジン氏は番組について「アイドルへのファンの関心と愛を基盤している。スタッフの中にアイドルファンがいたこともあるが、スタッフ全員が出演するアイドルに関心と愛情を持ち番組を製作した」と語った。

週刊アイドルに出演したTWICE

週刊アイドルに出演したTWICE


ファンを主人公にした番組もある。2014年放送のMBC”Star Flower”と昨年8月Mnetが制作した”オタクの想像が現実になる”だ。芸能人とファンが一緒に出演するトークショー形式の”Star Flower”は本人も覚えていない芸能人の裏話をファンが語るというコンセプトが新鮮だった。”オタクの想像が現実になる”は芸能人である前に誰かのファンだったミュージシャンの旅行記が視聴者の共感を呼んだ

ファンがプロデューサーになる

現在、アイドルファンが主役のテレビ番組を代表するフォーマットがサバイバル番組。2016年から始まったプロデュース101はファンに”国民プロデューサー”の役割を任せ、企画、制作に参加する機会を提供した。アイドルファンの影響力を最も活用したコンセプトでセンセーションを巻き起こし現在までプロデュース101シーズン1、2、日韓共同プロジェクト”プロデュース48″を送り出した。

プロデュース48

プロデュース48


プロデュースシリーズが人気を呼ぶとKBS”アイドルリブートプロジェクト THE UNIT”、JTBC”MIX NINE”、MBC”アンダー19″など他のテレビ局もアイドルファンをターゲットに番組を製作した。

副作用があった番組もある。YGエンターテインメントが制作に参加した”MIX NINE”は当初「審査員の審査とファン投票で9人組アイドルグループを作る」と宣言した。しかし番組の人気が低迷するとこれを撤回した。”MIX NINE”参加者のファンはYGが約束を守らなかったこと、練習生に対する横暴な態度などに憤怒している。また”MIX NINE”で1位に選ばれた練習生ウ・ジニョンの所属事務所HAPPY FACEエンターテインメントはYGを相手に損害賠償を求め訴えを起こし、現在も裁判が続いている。

ファンが主人公

さらにファンサバイバルを標榜する番組も出現した。先月から放送を開始したSBS”THE FAN”は高い能力がありながら日の当たらないミュージシャンなどが出演する点で、他のサバイバル番組と大きな違いはない。しかし審査員は存在しない。審査員に代わってBOA、ユ・ヒヨルらが”ファンマスター”として出演する。”ファンマスター”は冷徹な審査員ではなく、ファンの立場から出演者の魅力とスター性を引き出す。”THE FAN”のプロデューサー キム・ヨンウク氏は「芸能プロダクションが新人を発掘、養成してファンの前に送り出すのではなく、実力ある出演者が未来のファンに向かって「私をスターにして欲しい」と逆提案する番組を作りたかった。視聴者が何に熱狂し、どのようにアーティストに影響を与えるのか、その過程を描きたい」と語った。

優勝賞金1億ウォンをファンに贈る

“THE FAN”で注目すべき点は優勝賞金1億ウォンを出演者ではなくファンに授与するところにある。さらに優勝者決定に先立って、生放送共演が開始する前からファンのために多彩なイベントを準備する。最も活発に活動したファンには応援する出演者とコミュニケーションする機会を提供する。また最終5人に残った出演者のファン5名にも特別なプレゼントを贈呈する予定。これについてキム・ヨンウク氏は「ファンの参加と関心が番組の関心度を高める」と説明した。

(翻訳終わり)

The year of YES TWICE

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「訴訟を準備中」というようなニュースは見たことあるけど本当に訴訟してたのか・・・。