2019年1月9日付BIZ.I掲載のTWICE関連ニュース翻訳
TWICEの成功は偶然ではない
始まりは0.5%だった。
TWICEとしてデビューするメンバーを選抜したJYPエンターテインメントのオーディション番組SIXTEENの平均視聴率はわずか0.5%だった。
当時からオーディション番組は人気を集めていたが、0.5%という低調な視聴率のSIXTEENから、今のTWICEを想像した者はほとんどいなかった。
今のTWICEと張り合えるガールズグループはない。
TWICEは男性アイドルグループに挑戦する位置に立っている。

ある者は「TWICEは”SHY SHY SHY”の一発で売れたラッキーなアイドルグループ」と言う。
「”SHY SHY SHY”は重要な役割を果たさなかった」と話したいわけではない。
だが”SHY SHY SHY”の陰に隠れたTWICEの成功理由を知ればTWICEをさらに魅力的に感じるのではないかと思っている。
TWICEファンなら誰でも知っている事だが、一般人は知らないかもしれないTWICEを成功に導いた理由を説明しよう。
VLIVEでファンと交流
VLIVEはNAVERが企画したグローバルインターネット放送プラットフォーム。ベータサービスは2015年8月1日から始まり、同年9月1日に正式サービスを開始した。
TWICEのデビューは、それから約1か月後の2015年10月20日。
TWICEの2015年VLIVE放送回数は21回(公式12回+非公式9回)、2か月間で21回のVLIVE放送をしたことになる。
同時期にデビューしたGFRIEND、CLC、OH MY GIRL、DIAは一度もVLIVE放送を行わず、LOVELYZ5回、RED VELVET7回と比較してもTWICEのVLIVE放送が非常に多い事が分かる。
TWICEと同時期デビュー組のVLIVE回数
- 21回
- TWICE
- 7回
- RED VELVET
- 5回
- LOVELYZ
- 0回
- GRFRINED
- OH MY GIRL
- CLC
- DIA
TWICEのVLIVEはこれで終わらかなった。2016年8月にVLVIE放送200回を突破しアイドルグループ1位を記録、2017年6月には600回を突破する火力を見せた。
TWICEのVLIVE愛は今も続きTWICEファンに休む間を与えない。
VLVIE放送は当時の芸能事務所にとっては冒険だった。
生放送で新人ガールズグループのメンバーが失言でもした日には、数年間の苦労が水の泡になる可能性もあった。
そのため今も多くの新人グループはスタッフが見守る中でVLVIEを放送する。
そういう意味でJYPはTWICEメンバーの人間性に自信があったのかもしれない。
パク・ジニョンがSIXTEENでTWICEに語った内容
「JYPは歌手をデビューさせる時、いい歌手である前にいい人間であって欲しいと願っている」
「「気をつける必要のない人間」になって欲しい。人はいつも「お前芸能人になるのであれば言葉に気をつけろ、行動に気をつけろ」と言う。しかしJYPでは気をつけてはだめだ、いつかばれる。だから気をつけなくてもいい人間になって欲しい。」
外国人メンバーの流ちょうな韓国語
ミサモツはTWICEの日本人メンバーのミナ、サナ、モモと台湾人メンバーツウィを合わせた略語で、ミサモツによってTWICEファンになった者が少なくない。
TWICEがデビューした2015年のガールズグループ市場は少女時代-2NE1-MISS A以降、明確な第一人者不在の戦国時代で、無数のガールズグループがデビューしては消えて行った。
ミサモツは混沌の暴風の中でTWICEを特別なグループに作り上げた。
TWICE以前にも外国人メンバーが所属するグループは多かった。
しかしTWICEのように外国人メンバーが主軸になるグループはなかった。
他のグループの外国人メンバーは韓国語能力の問題のせいか母国語を話す時以外は全く存在感を示す事が出来なかった。
しかしTWICEは違った。
現在ほどではないが、デビュー当初から外国人メンバーが流ちょうな韓国語を駆使し、多くの人々がTWICEの外国人メンバーに引き込まれた。
TWICEオタクを量産したサナ
ミサモツはMBCのバラエティー番組”MY LITTLE TELEVISION” (2015年11月28日放送)に韓国人メンバー抜きで出演した。
デビューひと月の新人アイドルが、それ相応の自信があったとしても韓国人メンバー抜きでバラエティー番組、それも生放送もあるバラエティー番組番に出演する事は想像さえ出来なかった。
結果論に聞こえるかもしれないが、この外国人メンバー推しは卓越した成果を挙げた。
ミサモツの中で傑出した韓国語能力を持つサナは多数のバラエティー番組に出演しTWICEオタクを量産した。
TWICEの日本人メンバー3人は日本活動でも多くのメリットをもたらした。
日韓共同プロジェクト”プロデュース48″はTWICEの成功を見て作ったという憶測が流れるほどである。
メンバー間の人気不均衡を防止
TWICEが登場する前、JYPエンターテインメントは先の見えない状況だった。MISS A、2PMが全盛期を終え、後発のGOT7が明確な成果を挙げられなかった。株価は3,000ウォン代にまで下落するなど、3大芸能事務所の名にそぐわない状態だった。
それだけではない、JYPのアイドルには不思議なジンクスがある。
“全盛期が短い”
SMエンターテインメントの少女時代、YGエンターテインメントのBIGBANGのようにロングランするアイドルがJYPにはいない。
様々な理由で頻繁に活動を休止し、アイドルグループにとっては致命的なメンバー脱退もあった。

特にMISS Aのマネージメントには多数の問題が発生した。MISS Aはスジという人気メンバーを輩出したが、グループとしては残念な結末を迎えた。
高まるスジの人気に比べ他のメンバーの人気は停滞した。そのためJYPはMISS Aの活動よりスジの女優活動に焦点を合わせた。
メンバー間の人気不均衡はMISS Aだけでなく、多くのアイドルグループが抱える致命的な弱点。
特にサバイバル番組からデビューしたアイドルグループのメンバーが、本来の所属事務所に戻った時にグループ内に生じた人気不均衡を克服できず足踏みする例が一つ二つではない。
JYPがこのような状況を把握し対処したのかTWICEはメンバー全員が等しく人気を集めている。
TWICEはサバイバル番組で誕生したグループだが、ファン間の不和もない。
個人活動をしないTWICE
メンバーの等しい人気の背景にはJYPの隠れた努力がある。
デビュー5年目のTWICEは個人活動をしないグループとして有名だ。
MISS Aのスジがデビュー3年目に映画”建築学概論”に出演、”国民の初恋”の称号を得て多数のCMに出演したのとは対照的である。
TWICEは個人ではなくグループとしてロングランする道を選択した。
全員でCMに撮影し、全員でTV番組に出演し、全員でコンサートを行うTWICE。
グループを中心にした活動のおかげで、海外活動が増えても韓国内のファンは9人のTWICEに接することが出来る。
TWICEは現在進行形。ガールズグループの全ての記録を更新しながら、今よりもこれからが期待できるグループだ。
(翻訳終わり)
補足説明

SHY SHY SHY
日本ではTTポーズが大人気らしいけど、韓国ではCHEER UPのサナのパート”SHY SHY SHY(샤 샤 샤)”人気がはるかに上。
この記事の通りいろんなことが”SHY SHY SHY(샤 샤 샤)”で隠れてしまうほど人気だった。
料理の先生に「ヒット曲は何?」と質問されて、スタッフが真っ先に応えたのが”CHEER UP”で、その次が”TT”。
VLIVE
VLIVEだけじゃなく、Twitterやインスタも他のガールズグループよりTWICEが圧倒的に多い。
このブログでいう圧倒的は本当に圧倒的で、K-POPブログによくある、ありもしない噂、韓国人の反応などとは全く別物。
ファンとのコミュニケーションを重視した事もTWICE人気の理由の一つ。
“国民の初恋” スジ
人間性重視のJYPを象徴する人物。
映画”建築学概論”に出演する前から何本かドラマに出演して人気があって、”建築学概論”で”国民の初恋”と呼ばれるようになった。
“国民の妹”や”国民の初恋”などの”国民なんとかシリーズ”の仲間入りした人は、人気がただの人気ではないということ。
TWICEも”国民ガールズグループ”と呼ばれることがある。

MISS Aは2010年デビューだけど、スジは1994年10月10日生まれで1995年9月22日生まれのナヨンと1歳しか変わらない。
TWICEの黒歴史? MY LITTLE TELEVISION
TWICEは2015年10月20日にデビューしてから、音楽番組以外のテレビ番組にほとんど出演せず、ちゃんとした形で音楽番組以外のテレビ番組に初めて出演したのがこのMY LITTLE TELEVISION。
この記者は思い出補正がかかってるみたいで好意的だけど、俺から見ればファン心がなければ観てられない番組だったかな・・・
この番組でツウィが台湾旗を振ったことが原因でいわゆるツウィ事態が起きた。
TWICEの個人活動は事実上ゼロ
レギュラーとして長期間テレビ番組に出演したのはジョンヨンの人気歌謡(2016年7月3日~2017年1月22日)くらいで、後はほとんど単発の仕事。
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