パン・シヒョク | – |
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ハングル表記 | 방시혁 |
英吾表記 | Bang Si-hyuk |
漢字表記 | 房時赫 |
生年月日 | 1973年8月9日 |
韓国の芸能事務所BIG HITエンターテインメント代表。作曲家、防弾少年団の総括プロデューサー。ソウル大学美術学部卒業。
略歴と活動
京畿高校からソウル大学美術学部というエリート街道を進んだ。京畿高校の日本統治時代の学校名は京城第一高校、いわゆるナンバースクールである。
パン・シヒョクの学歴を日本風に例えると、日比谷高校→東京芸術大学といった感じか。
似たような経歴を持つ者に、”ユ・ヒヨルのスケッチブック”の司会者ユ・ヒヨルがいる。ユ・ヒヨルは 景福高等学校からソウル大学音楽学部に進学した。景福高等学校の日本統治時代の学校名は京城第二高校。
パン・シヒョク(1973年生まれ)、ユ・ヒヨル(1971年生まれ)の年齢でナンバースクール→ソウル大という学歴を持つ者は代々裕福で日本統治に協力的だった可能性が高い。
パク・ジニョンに師事
作曲家として活動を始めたころにパク・ジニョンにスカウトされ、JYPエンターテインメントで活動した。
パン・シヒョクは主流音楽界で活動しながらもトレンドとは異なる新鮮な作曲、北米/欧州地域の雰囲気がある作曲でファンと評論家の賛辞を受けた。しかし数回の実験的な曲がヒットに失敗した後、商業的な曲を作曲する傾向が強くなり活動初期に比べると評価は落ちている。
BIG HITエンターテインメント設立
2005年、BIG HITエンターテインメントを設立しJYPから独立した。BIG HITエンターテインメントで作曲とプロデュースを務めている。SMエンターテインメントのボーイズグループブラックビートの「翼」をプロデュースした経歴もある。JYPエンターテイメントのボーカルグループ2AMのマネージメントを2014年までに担当した。
2011年には童謡界にも進出し「チェ・スンホ詩人の言葉遊び童謡集」を発行した。この中でチョ・グォンは、猿を呼んだ。オン・ドングク(※漫画家)の漫画の登場人物ピンクに似ているという説がある。ポータルサイトNAVER検索でパン・シヒョクの関連検索ワードとして「찰지구나」(※オン・ドングク漫画の登場人物のセリフ)が現れる。さらにベトベトン(※アニメキャラ)、ブロブフィッシュ(※魚の名前)に似ているという指摘もある。
防弾少年団の成功
2011年07月31日、パン・シヒョクが企画/制作中の防弾少年団の新しいメンバーを選ぶためにラッププロモーションビデオを発表した
2013年6月13日BIG HITエンターテインメント初のアイドルで、パン・シヒョクの自信作「防弾少年団」がデビューした。実力、ダンス、ビジュアル全て「悪くはない」という評価が多かった。数多くのアイドル洪水の中でそれなりのファンダムを構築し、それなりにヒットした。
2015年「I Need U」と「쩔어」で注目を集め始め、ファン層が拡大し一般層への認知度も高まり人気アイドルになった。
2016年には初の大賞を受賞して確実な人気アイドルに位置づけた。おかげでパン・シヒョクの名前も頻繁に取り沙汰されるようになった。さらに、海外アルバムチャート1位を記録するなど、海外でも良い結果を出している。
2017年にはビルボード・ミュージック・アワードのトップソーシャルアーティスト賞を受賞した。
作詞作曲家、プロデューサーとしての経歴
受賞歴
- 1994年
- 第6回ユ・ジェハ歌謡祭銅賞
- 2009年
- 第1回MELON MUSIC AWARD ソングライター賞
- 2010年
- 第4回Mnet 20’s Choice最も影響力のあるスター20人
- 2011年
- 第1回韓国音楽著作権大賞作品賞
- 2011年
- 第1回韓国音楽著作権大賞バラード部門作詞家賞、作曲家賞
- 2016年
- ASIA ARTIST AWARD ベストプロデューサー賞
- 2016年
- 第8回MELON MUSIC AWARD ソングライター賞
- 2016年
- Mnet Asian Music Award ベストプロデューサー賞
- 2017年
- 第31回ゴールデンディスクアワード製作者賞
代表曲
- god
- 니가 다시 돌아올 수 있도록
- Friday Night
- 하늘색 풍선
- 니가 필요해
- 사랑이 영원하다면
- 왜
- 장미의 전쟁
- パク・チユン
- 달빛의 노래
- 난 사랑에 빠졌죠
- DJ
- RAIN
- 나쁜 남자
- I do
- 防弾少年団
- I NEED U
- RUN
- 불타오르네(FIRE)
- 피 땀 눈물 (Blood Sweat & Tears)
パク・ジニョンとの関係
パン・シヒョクがJYPに在籍中、アメリカでパク・ジニョンと生活を共にしたことがある。その時、靴下を裏返さずに洗濯するパク・ジニョンと大喧嘩になり、翌日パン・シヒョクは韓国に帰国することにした。それ以降パク・ジニョンは必ず靴下を裏返すようになったという。

2012年パク・ジニョンがトーク番組”ヒーリングキャンプ”に出演して”運が良かったこと”について語った際、パク・ジニョンにプロデューサーとしてのノウハウを全て教えてくれたキム・ヒョンシクの次にパン・シヒョクの名前を上げ「パン・シヒョクがいなければJYPはうまくいかなかった」と語っている。
“2016 Mnet Asian Music Awards”でプロデュサー賞を受賞したパン・シヒョクは「パク・ジニョンからプロデュースのすべてを学んだ」と感謝の言葉を述べた。
防弾少年団で儲けたから太った?
最近、激太りが目立つパン・シヒョクだが、太ったのは防弾少年団で儲けたからではない。


韓国のポータルサイトNAVERで期間指定が有効になる2000年から画像検索した結果、最も古かったのが一番上の写真、以降2008年、2009年と安定して太っているのが分かる。
パン・シヒョクがスリムだった頃に防弾少年団が売れ始め、それと共にスリムなパク・シヒョクとして有名になった。
そのスリムなイメージがあるから最近激太りしているように見えるが、要するに元々太っていたのが元に戻っただけである。
発言
BIG BANG G-DRAGONへの評価
BIG BANGのG-DRAGONを見て「まるでモーツァルトを眺めるサリエリのように気分が悪くなった」と言ったことがある。G-DRAGONの才能が自分より優れているという意味の発言だが、いくら比喩とはいえG-DRAGONとパン・シヒョクをモーツァルト-サリエリの関係で表現することは適切とは言えず、このため多くの人から失笑を買った
盗作問題
盗作問題が多い。盗作に関するインタビューで「盗作はあくまで親告罪、すなわち当事者間の問題だ。二人が会って話して盗作だと結論すれば盗作、そうでなければ盗作ではない」と回答し批判を浴びた。 また、パン・シヒョクは、「海外の音楽スタイルの「輸入業者」になりたい」とインタビューで答えたことがある。海外で人気のあるジャンルや曲を、本人の言葉通り輸入して韓国に紹介するという話だ。もちろんこれは、トレンドを追う大衆音楽プロデューサーであれば、当然ともいえるが、「創作」の意味ではなく、どうしても「リファレンス」の意味が強い。
ある意味率直な話であるともいえる。世界のすべての創作者は、当然「リファレンス」する。(映画「ズートピア」の動物キャラクターを完成させるために、これまでの有名なキャラクターを分析し、参考にして作られたキャラクターがズートピアの動物キャラクターであるように)、そのリファレンスの程度の差で、盗作の境界が分かれる。パン・シヒョクの曲が批判される点は、そのリファレンスがひどいということ。
自分が作曲した曲について一切のリメイクを容認していないことで有名である。イム・ジェボムのリメイク要求を拒否したことで有名。本人に思うところがあるように見える。原作者がリメイクを希望しない場合、当然リメイクはできない。出し惜しみだの心が狭いだのと批判することは差し出がましいだけだ。パン・シヒョクだけではなくリメイクを容認しないアーティストは大勢いる。
オーディション番組の審査員
2010年、MBCで開始したオーディション番組「偉大な誕生」で「ストレートに物を言う審査員役」を担当した。ちょうど「シンガーソングライターの曲だけでなく、人自体がキャラクターになる。申し訳ないが、見た目に神経を使うつもりはないか?」、3話で自らをヒップホッププロデューサーと称したために物議をかもした。コメンテーターを担当していた候補者が彼のプロデュースにより深刻なほど変化させられ、それに伴う視聴者評は極と極に分かれた。要するに、自分が担当する歌手を「音楽産業」に適切な一種の商品化特性を備える方向へ追いやったと評価された。しかしながらプロデューシングについての道徳的、職業倫理面での物議とは別に、全体的には直接的で鋭い審査評だ。
その他
2011年ペク・ジヨンのインサイドピープルに出演、「MISS Aは韓国大衆音楽の偉大な事件」と語った。さらに東方神起について「歌、ダンス、ルックスすべて備えたグループ」と絶賛した。
意外に繊細な面があり、寝る前に少女漫画を読んだりロマンス映画を見て涙を流すこともあるという。感性を必要とするミュージシャンだから当たり前かもしれない。
スポーツの知識は不足しているようだ。2009年韓国シリーズ終了直後8eightのイ・ヒョンが「ナ・ジワンのサヨナラ本塁打でKIAタイガースが優勝をした」と言うと、「じゃあナ・ジワンがVIPになるの?」と聞き返した。
2011年4月27日。ソウル大の講義でオーディション番組などサバイバル番組の氾濫について「視聴者の耳が肥えて、いわゆる聞く音楽への関心が高まった。」と述べた。また「そのような気流に合わせてアイドル界でも歌、ダンス、演奏、作詞作曲に長けミュージシャンアイドル、すなわち完全体アイドルが登場しなければならない」という見解を明らかにした。
ボーカロイドSeeUの製作に参加しており、デモ曲の「I = Fantasy」の作曲も担当した。試遊の声はパン・シヒョクがプロデュースしたガールズグループGLAMのメンバーキム・ダヒ。ただし、歌詞があまり良くなく、多くの人々が不満を表した。
親日
韓国のこの世代の芸術家にありがちだが、日本マニアである。
中森明菜の大ファンの私のためにポニーキャニオンがプレゼントしてくれたDVDプレミアムボックス!ありがとうございます。
遂に、いや、ようやく「花より男子」に挑戦!キャンディ・キャンディ、ベルサイユの薔薇、ガラスの仮面などの古典を読破し、ルネッサンス、ウィンクなどの少女漫画雑誌を全部定期購読していた私が言う言葉なのかわからないが、このキモさに耐えられるか?
他にも日本語での書き込みが見られ、日本語も出来るようである。
パン・シヒョクの経歴とTwitterの書き込みからすると、親日であることは間違いない
防弾少年団のメンバーもプロデューサーであるパン・シヒョクの影響を受けないはずがない。
今更こんな事を書いても手遅れだが、パン・シヒョクのこういう面をアピールしておけば原爆Tシャツ騒動も違った形になっていたかもしれない。
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